ちょっと前の事になりますが、4月17日に吉野の生産者の辻本さんの所へ行ってきました。
センターに入社してから今まで行ったことがなかったので、どんな所か楽しみにして行きました。
しかし当日は雨。
雨の中で圃場見学する覚悟をしていましたが、先輩専従Uと車で吉野に向かっていると、雨があがってきました。
昼食ポイントのラーメン屋に着く頃には完全に止みました。
ささやかな自慢ですが僕は晴れ男でして、イベント事になると晴れるんです。
今回もそのパワーを発揮して辻本さんのお宅に到着する頃には雨の心配もないくらいになりました。
辻本さんのお宅は、山間の谷間にある集落の中にあってとても眺めの良い所でした。
生活するには不便そうですが…。
辻本さんはこの地で代々農家をされていて、現在、センターに出荷されているのは、梅・山椒・ミョウガです。
↑辻本定さん
辻本さんと合流して圃場見学開始です。最初は、梅の圃場に行きました。
鹿や猪が出るのでどの圃場も柵を張り巡らしてありました。
この圃場が梅のメインの圃場で「白加賀」・「南高梅」「小梅」に、この指とまれ農場で製造している梅干しで使用している「林州」などが急な斜面に植わっています。
木の幹に何の品種なのか分かるように色違いのヒモをくくっていますが、素人目では違いは全然分かりません。
辻本さんに違いを教えてもらいましたが、やっぱり分かりません(笑)。
辻本さんによると、前半が寒かったので遅れていたそうですが、4月になって一気に暖かくなったので、遅れを取り戻したみたいで、いつもと同じ時期に出荷が出来そうとのことでした。実の生りも良く、今年は豊作だそうです。
次に、花山椒のある圃場に行きました。花山椒は山椒の花の部分を収穫して主に佃煮にします。
料亭などで使われるそうで、高級食材です。
採れる数が少ないので去年ぐらいから行商だけで売っていました。
メインの場所はビニールハウスを建ててその中で栽培しておられました。
メインとなる大きな山椒の木が2本とその2本を囲むように4角に小さい山椒の木が植えられていました。
それ以外にもメインの木が枯れても更新できるようにいろんなところに山椒の苗木を植えておられました。
次に、実山椒の圃場に行きました。こちらもすごい傾斜地で、作業するのが大変そうだなと思いました。
辻本さんが「コンテナが転がったら下まで止まらへんから取りに行くのが大変や」とおっしゃっていましたが、人間も転がったら大変やろうな〜と想像してぞっとしました。
見に行った時にメインの山椒の木が枯れていて、今年は実山椒の収量は減るとのことでした。
山椒の木はとても枯れやすいそうで維持するのが大変とのことでした。
この圃場にはミョウガも植わっているそうですが、この時期はまだ何も出てきていないとのことでした。
最後に、新しい梅の圃場を見学しました。こちらの圃場も柵をぐるっと張り巡らせているのですが、奥の柵が壊されて猪が侵入した形跡がありました。
柵をしたとしても完璧に獣害を防ぐことはできないんだなと痛感させられました。
幸いにも梅の木に被害が無かったので良かったです。
最後の圃場を終えて辻本さんのお宅に戻る途中に少し雨が降りましたが、晴れ男パワーで圃場見学は無事に終えることができました。
辻本さんのお宅に戻って簡単に企画の打ち合わせをして、花山椒の出荷分を車に積んで帰路に就きました。
宇治に帰っている途中から、また雨が降り出しましたが全然支障はありませんでした。
辻本さんの圃場はどこも急な斜面で見学するだけでも大変で、この斜面の中での作業の大変さを伺うことができました。
さらに、果樹は苗を植えて更新していかなければならないなど長期的な計画で栽培しなければならないので大変だなとも思いました。
これから、梅の注文が始まります。
今年は豊作ですのでぜひとも辻本さんの梅を注文して頂いて、梅干し・梅シロップ・梅酒などに加工して下さい。
また、今週に梅加工レシピも配布していますし、暮らしの知恵・梅干しの講習会もありますので、まだ一度もしたことがない方も挑戦して下さい。
さらに、実山椒の注文も引き続きしていますのでご利用下さい。みなさん、辻本さんの農産物を注文して応援して下さい。
BY道下