「私たちが食べ支えなければ、その苦労は報われません!」 専従のつぶやき*朴
- 2016.03.02 Wednesday
- 09:58
”専従のつぶやき”
「今年も行ってきました!ミートミーティング」
今年で23回目になる、お肉屋さん「まぁの」のミートミーティングに参加してきました。
今年の会場は、大阪の地下鉄御堂筋線「大国町」駅からすぐにある「社会福祉法人・ピースクラブ」さんで開催されました。
障がい者と健常者が当たり前に共に暮らしていける社会を目指して活動しておられます。
1階の喫茶店「きじむなあ(沖縄の森に住む妖精の意)」では、お昼は定食やランチ、オーガニックコーヒーなどを出されていて、
夜は地ビールもある居酒屋になります(交流会はこちらで賑やかに開催されました)。
6階の会場に参加者が集まり、まずは生産者のお話。
(左から、まぁの小村さん、TONTON大浦さん、福沢さん、青木連さん)
TONTONの大浦さんからは、自分のまわりでも飼料米を作る人が増えている。
後継者はどうなるかわからない。
TPPについてはやってみないとわからない。
関税がなくなると、牛は外国から今の1/3の値段で入ってくる。
南港の屠場でも豚の頭数が減っている。
消費者が「安いのでいいや」と外国産の肉に流れるのではないか、とのことでした。
次にアルプス牛の福沢さんと、昨年お父さんの清さんを亡くされた、後継者である息子の連さんからは、
子牛の値段が昨年一年間で10万円位上がっている。全国的に子牛の頭数が減っていて、どこも買いあさっている。
大鹿村ではリニアの問題もあるが、人口も減ってきていて、特に若い人が少なくなってきているので、「クラフトフェア」などを開催して村おこし的なこともしている、など厳しい生産現場の現状を話してくださいました。
そして、今回のメインになるTPPについて、
特に日本の畜産への影響などを講師の松平尚也さんが話してくださいました。
松平さんは京都の京北町で約1.5haの田畑を耕す有機農家で、農業をする傍ら「AMネット」の代表理事も務め、
世界の食べ物や農のあり方の未来を模索しておられます。
そんな松平さんのお話で気になったことを二三あげると・・・。
昨年の10月に大筋合意されたTPP交渉ですが、まだまだよくわからない事が多いのです。
例えば、大筋合意後に政府が出したGDPの試算額が3.2兆円→13.6兆円に増えているのですが、その根拠はよくわかりません。
お米の生産減少額は大筋合意後に0円になっていますが、その根拠は「関税がなくなっても国産志向が高まっているから影響はないだろう」というものだそうです。そんな訳ないですよね。
そもそも日本とアメリカ、オーストラリアでは1戸あたりの農地面積が違います。
日本を「1」とすると、アメリカはその104倍、オーストラリアは1,591倍だそうです。
また、政府は日本のお米は売れると言いますが、輸出した先の現地価格は中間業者や輸送費がかさみ、5〜20倍の価格になるそうです。
誰がそんなお米を買うのでしょうか。特にBSE以降、世界的にみてもアメリカの牛肉は売れていないので、アメリカの畜産家は日本へ売り込むためTPP交渉に期待しています。
どうか皆さん、TPP交渉が進み、外国産の安い牛肉や豚肉が出回っても、
安全な飼料を選び、牛や人間、地球環境も考えた肥育をされている
大浦さんの豚肉や福沢さん・青木さんのアルプス牛を食べて下さい。
皆さん生活を掛けて、精一杯牛飼いや豚の肥育をされています。
私たちが食べ支えなければ、その苦労は報われません。 【朴】
株式会社 安全農産供給センター
〒611-0041 京都府宇治市槇島町目川118-7
TEL:0774-22-4634 FAX:0774-24-9512
E-mail : nousan@peace.ocn.ne.jp
HP:http://anzennousan.com/index.html
「今年も行ってきました!ミートミーティング」
今年で23回目になる、お肉屋さん「まぁの」のミートミーティングに参加してきました。
今年の会場は、大阪の地下鉄御堂筋線「大国町」駅からすぐにある「社会福祉法人・ピースクラブ」さんで開催されました。
障がい者と健常者が当たり前に共に暮らしていける社会を目指して活動しておられます。
1階の喫茶店「きじむなあ(沖縄の森に住む妖精の意)」では、お昼は定食やランチ、オーガニックコーヒーなどを出されていて、
夜は地ビールもある居酒屋になります(交流会はこちらで賑やかに開催されました)。
6階の会場に参加者が集まり、まずは生産者のお話。
(左から、まぁの小村さん、TONTON大浦さん、福沢さん、青木連さん)
TONTONの大浦さんからは、自分のまわりでも飼料米を作る人が増えている。
後継者はどうなるかわからない。
TPPについてはやってみないとわからない。
関税がなくなると、牛は外国から今の1/3の値段で入ってくる。
南港の屠場でも豚の頭数が減っている。
消費者が「安いのでいいや」と外国産の肉に流れるのではないか、とのことでした。
次にアルプス牛の福沢さんと、昨年お父さんの清さんを亡くされた、後継者である息子の連さんからは、
子牛の値段が昨年一年間で10万円位上がっている。全国的に子牛の頭数が減っていて、どこも買いあさっている。
大鹿村ではリニアの問題もあるが、人口も減ってきていて、特に若い人が少なくなってきているので、「クラフトフェア」などを開催して村おこし的なこともしている、など厳しい生産現場の現状を話してくださいました。
そして、今回のメインになるTPPについて、
特に日本の畜産への影響などを講師の松平尚也さんが話してくださいました。
松平さんは京都の京北町で約1.5haの田畑を耕す有機農家で、農業をする傍ら「AMネット」の代表理事も務め、
世界の食べ物や農のあり方の未来を模索しておられます。
そんな松平さんのお話で気になったことを二三あげると・・・。
昨年の10月に大筋合意されたTPP交渉ですが、まだまだよくわからない事が多いのです。
例えば、大筋合意後に政府が出したGDPの試算額が3.2兆円→13.6兆円に増えているのですが、その根拠はよくわかりません。
お米の生産減少額は大筋合意後に0円になっていますが、その根拠は「関税がなくなっても国産志向が高まっているから影響はないだろう」というものだそうです。そんな訳ないですよね。
そもそも日本とアメリカ、オーストラリアでは1戸あたりの農地面積が違います。
日本を「1」とすると、アメリカはその104倍、オーストラリアは1,591倍だそうです。
また、政府は日本のお米は売れると言いますが、輸出した先の現地価格は中間業者や輸送費がかさみ、5〜20倍の価格になるそうです。
誰がそんなお米を買うのでしょうか。特にBSE以降、世界的にみてもアメリカの牛肉は売れていないので、アメリカの畜産家は日本へ売り込むためTPP交渉に期待しています。
どうか皆さん、TPP交渉が進み、外国産の安い牛肉や豚肉が出回っても、
安全な飼料を選び、牛や人間、地球環境も考えた肥育をされている
大浦さんの豚肉や福沢さん・青木さんのアルプス牛を食べて下さい。
皆さん生活を掛けて、精一杯牛飼いや豚の肥育をされています。
私たちが食べ支えなければ、その苦労は報われません。 【朴】
株式会社 安全農産供給センター
〒611-0041 京都府宇治市槇島町目川118-7
TEL:0774-22-4634 FAX:0774-24-9512
E-mail : nousan@peace.ocn.ne.jp
HP:http://anzennousan.com/index.html
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